Rainy days and Mondays

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  映画感想

パルチザン前史を受けて

「学生運動」について、ほとんどの若者(私も含めて)はそれが何者か知らず、
AKB48とかと同じような単なる歴史上の「流行」に過ぎない、と感じていると思う。

学費値上げだとか、法人対個人の問題から
マルクスレーニンを読みまくった若者がわけも分からず戦後日本の資本主義への対
抗へとすりかえた時代。
内ゲバが起こり始めて違和感を感じた若者が事態を収束させていく。
ほんとに「流行」に過ぎなかったんじゃないかと思う。

単なるストレスの発散じゃないのか?
大人の真似事をしているだけじゃないのか?
マルクスだ毛沢東だ偉大な共産主義者にあやかって、自らのエネルギーを消費し、
ただ会社員になって終身雇用で働くことの絶望に抗おうとした空白の時代。

失礼な見方をしてしまっているが、と同時に私たちは彼らに対して少なからず「羨
望」の目をもっている。
それは闘争の時代が生んだ文化によるものかもしれないが、それだけではないよう
な気もしている。

私たちの住む情報化社会では、「善」と「悪」の区別がつかない。
検索サイトで検索すれば様々な人々の意見を様々なサイトで確認することが出来る

「どうして人を殺してはならないのか」という疑問にももはや答えることはできな
い。
意見交換はネット上でできるし、情報は飽和して「メリットデメリットどちらもあ
るよね」という、
同じ社会内で起こっている出来事でもどこか冷めた目で見てしまい、自らの意見を
判断できかねる状況が多い。

闘争の時代にそれはなかった。
共産主義にしようなんて本当に思った学生がいるのかわからない。
でも誰かが言い出して、誰かの意見に誰かが納得して、なんとなく闘争に巻き込ま
れていったあの時代は
「ダレダレがこう言ったのだからこうに違いない」という、自分の意思にはなんら
関係の無い、妙な自意識がうまれている。
それが長い歴史で見て間違いだったとしても。・・・なんだかスポーツの部活みた
いだ。
その証拠に、パルチザン前史に映っていた学生は、一部は本気で世の中のことを考
え、
その他ほとんどは自分がなんのために危険をおかして火炎瓶を投げるのか、わかっ
てすらいない学生であった。
「みんな会社員として働いて、結婚しようかどうしようか・・・みたいな話をして
いるけれど、僕はそんなのできないし、
こうなってしまった以上、その道を貫くしかない」と言っている学生がいたけれど
も、
それって、結局のところただのモラトリアムだったんじゃないの?と思うし、彼も
誰かに言われてやって、
それが「善」である、警察や政府は「悪」である、と納得することが出来たから
やっていたんだと思う。
共産主義というどでかいテーマなんか頭の中に無いから、自らのモラトリアムにす
りかえていただけなのだと思う。
このドキュメンタリー映画からは少なくともそれを感じた。
ドラム缶に向かって襲撃練習をするパルチザン5人組のメンバー達。
ただ走り、ただドラム缶を蹴る。
先輩に言われたからやっている新入部員のように。

でも私は少なくともそれを単純に羨ましいと思った。
個々で繋がり確実な「悪」に向かい闘争を続けるさま。
夜中に集まり、ああでもないこうでもないと、「闘争」のあるべき姿を語り合う若
者。
携帯電話の回線でしか繋がれない(こういう言い方はとても嫌らしいけれども)現
代の若者には
絶対に出来ない手法で、結託した闘争の時代。
まぁ単純に、「楽しかっただろうなぁ」なんて思ってしまったのだ。
どこに向かうかわからなかったとしても。
ひとつの、青春劇として。

パルチザン前史は、この輝かしくも悲しい闘争の時代を
拍手も、皮肉もなく、ただ淡々と描いていたところに好感をもてた。
自らの意思を徹底的に排除し、大学を卒業したそのあと、子供ができても
共産主義に傾倒し、若者に巧みな話術で教え込ませようとした予備校教員。
モラトリアムを卒業したはずの歳でもまだ革命を訴え、仲間とうどんをすする姿
に、
なんだか切なさがこみ上げてきたのだった。























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